法律事務所の利益率改善|なぜ売上5,000万の案件が赤字になるのか?「案件別収支」可視化の重要性

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法律事務所の利益率改善|なぜ売上5,000万の案件が赤字になるのか?「案件別収支」可視化の重要性

「今期は大型案件も受任できたし、スタッフもよく稼働している。売上は立っているはずだ」 そう確信していたのに、決算書を見て愕然とする。

手元にキャッシュが残っていないどころか、利益率が低下している。

もしあなたが今、このような違和感を抱いているなら、それは法律事務所の経営判断において「売上」と「利益」の取り違えが起きている危険なサインかもしれません。

多くの法律事務所において、経営リソース(弁護士の時間)の配分ミスが起きています。 本記事では、ある法律事務所の衝撃的な収益構造データを例に、なぜ「忙しいのに儲からない」現象が起きるのか、そのメカニズムと解決策を紐解きます。

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業務とコストを正確に把握

誰が、何に、どれだけの時間を使っているのか。感覚的だった業務実態をデータで可視化。ムリ・ムダ・ムラをなくし、生産性の高いチームを創ります。

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衝撃の比較データ:社長が信じた「主力事業」の正体

まずは、以下の比較表をご覧ください。 これは、ある士業事務所における2つの事業(案件タイプ)の年間実績を比較したものです。

社長であるA氏は、売上規模の大きい【事業X】こそが会社の屋台骨であり、主力事業だと信じて疑いませんでした。一方、【事業Y】については「手間がかからないだけの小規模案件」として、重視していませんでした。

しかし、蓋を開けて「時間あたりの人件費(原価)」を計算したとき、恐ろしい事実が判明しました。

比較項目 【事業X】
(社長が主力と確信)
【事業Y】
(地味で軽視していた事業)
案件タイプ 大型複雑案件 小型定型案件
売上高 5,000万円 1,000万円
投入スタッフ 5名(エース級含む) 1名(若手)
実稼働時間/年 10,000時間(泥沼化) 800時間(定型化済み)
人件費原価
4,000円/時換算
4,000万円 320万円
その他原価 1,500万円 100万円
真の営業利益 -500万円(赤字) +580万円(利益率58%)

A社社長の致命的な誤解

  • 誤解:「売上がデカイ!もっと営業して案件を取れ!」
    現実:事業Xは構造的な赤字に陥っています。取れば取るほど、エース級人材の時間を浪費し、事務所の赤字を拡大させます。
  • 誤解:「売上が小さいから後回しだ」
    現実:事業Yは、極めて高い生産性を誇る「高収益の種」でした。本来ならここにリソースを投下し、拡大すべきだったのです。

「時間(原価)」の重要性。なぜ、このような「判断ミス」が起きるのか?

原因はシンプルです。「時間(原価)」が見えていないからです。

法律事務所のサービスである「弁護士の専門能力」には、一見売上原価ではないように見えます。しかし実際には、そこには確実に「タイムチャージ(時間単価)」という原価が存在します。

上記の例で言えば、事業Xは「10,000時間」という膨大な時間を消費しています。しかし、従来の「売上」しか見ないドンブリ勘定では、このコストが透明化されてしまいます。

結果として、 「エース弁護士が疲弊しながら赤字を垂れ流し、若手が片手間で稼いだ利益でなんとか事務所を維持する」 という、極めて不健全な構造が出来上がってしまうのです。

脱・ドンブリ勘定。「真の利益」を見るための2つのステップ

この悪循環を断ち切り、事務所を高収益体質へ変えるには、以下の2つの取り組みが不可欠です。

1. 正確な「稼働時間」の記録を文化にする

「何に時間を使ったか」が分からなければ、原価計算は不可能です。 しかし、ただでさえ多忙な弁護士に、詳細な日報を強要するのは現実的ではありません。入力負担は最小限に抑えつつ、正確なデータを集める仕組みが必要です。

2. 案件別・担当者別の「損益」を可視化する

集めた時間データを「人件費」に換算し、案件ごとの売上と突き合わせる必要があります。 「あの顧問先は手間がかかる割に報酬が低い」「この分野の訴訟は、実は利益率が高い」といった事実を、感覚ではなく数値で把握すること。これが経営判断の唯一の羅針盤となります。

「OFFICE DOCK」が実現する、データドリブンな事務所経営

私たち「OFFICE DOCK(オフィスドック)」は、こうした課題を抱える組織のために開発された経営管理ツールです。

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スマホやPCから、業務開始時に「再生ボタン」を押すだけ。直感的な操作で、弁護士の業務負担にならずに正確な稼働ログを取得できます。

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入力されたデータは即座に集計され、案件ごとの収支がグラフ化されます。「事業X」のような赤字案件に対して、早期に撤退や値上げ交渉の判断が下せます。

クライアント別の分析画面

適材適所の人材配置

どのスタッフがどの業務で成果を上げているか(あるいは時間を要しているか)が可視化されるため、感覚に頼らない、データに基づいた最適なアサインが可能になります。

オフィスドックの集計画面

まとめ:その「忙しさ」は、利益に繋がっていますか?

A社社長の事例は、決して他人事ではありません。 「売上は順調なのに、キャッシュが増えない」と感じているなら、一度立ち止まって「利益の中身」を点検すべきタイミングです。

高収益な事務所への第一歩は、現状を正しく知ることから始まります。 御社の「見えない赤字」と「隠れたドル箱」を、OFFICE DOCKで見つけ出してみませんか?

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この記事を書いた人

岩谷嘉仁のプロフィール画像

アステッキホールディングス株式会社|代表取締役社長 岩谷 嘉仁

「最小の資源で最大の成果を得る」という経営スタイルを掲げ、独自で編み出したWebマーケティング方法を武器に事業展開。
事業急拡大の中で直面した自社の組織課題を解決するため 「オフィスドック」のシステムを開発している。

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アステッキホールディングス株式会社|代表取締役社長 岩谷 嘉仁

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